「…悩んでますか?」
前後も何も考えず、つい思い当たった言葉を口からこぼしてしまった。
その言葉に驚いたのか、私に体を向けた央雅くんは繋いだ手を見つめながら小さく笑った。
「悩みなら、産まれた時から抱えてるよ。
きっと結乃ちゃんが思ってるよりもつまらない悩みだけど」
どこか突き放したみたいなくぐもった声は、今日初めて聞く。
お店で会ってからずっと安定してる表情と穏やかな声の雰囲気が強かったのに。
「つまらなくても、悩み事を抱えるのはつらいです」
その様子の落差は、央雅くんのつらい想いの度合いだから。
つまらなくなんてないだろうけど。
つまらないって自分に言い聞かせてるのかなって思う
前後も何も考えず、つい思い当たった言葉を口からこぼしてしまった。
その言葉に驚いたのか、私に体を向けた央雅くんは繋いだ手を見つめながら小さく笑った。
「悩みなら、産まれた時から抱えてるよ。
きっと結乃ちゃんが思ってるよりもつまらない悩みだけど」
どこか突き放したみたいなくぐもった声は、今日初めて聞く。
お店で会ってからずっと安定してる表情と穏やかな声の雰囲気が強かったのに。
「つまらなくても、悩み事を抱えるのはつらいです」
その様子の落差は、央雅くんのつらい想いの度合いだから。
つまらなくなんてないだろうけど。
つまらないって自分に言い聞かせてるのかなって思う

