軽く手を振って、みんなとは逆の方向にある駅に向かった。
まだまだ電車のある時間だけど、夜の一人きりはちょっと不安。
何となく早足で歩く。
駅前の賑やかな雰囲気は、溶け込めてないとは思うけど嫌いじゃない。
たくさんの人が楽しげに群れていたり、携帯で誰かと幸せな会話をしていたり。
自分とは無縁のそんな世界を、ぼんやりと見ながら触れるのが好き。
今も、私とあまり変わらない男の子と女の子の集団が、大きな声で笑っている。
私と同じで、コンパだったのかな。
その集団の近くを通って、駅の改札へ向かおうとした時、ぐっと腕を掴まれた。
思わずつまずきそうになる体を踏ん張って、腕を掴んでる先を見ると。
「意外に歩くの早いね」
少し息の荒い央雅くんが笑っていた。
まだまだ電車のある時間だけど、夜の一人きりはちょっと不安。
何となく早足で歩く。
駅前の賑やかな雰囲気は、溶け込めてないとは思うけど嫌いじゃない。
たくさんの人が楽しげに群れていたり、携帯で誰かと幸せな会話をしていたり。
自分とは無縁のそんな世界を、ぼんやりと見ながら触れるのが好き。
今も、私とあまり変わらない男の子と女の子の集団が、大きな声で笑っている。
私と同じで、コンパだったのかな。
その集団の近くを通って、駅の改札へ向かおうとした時、ぐっと腕を掴まれた。
思わずつまずきそうになる体を踏ん張って、腕を掴んでる先を見ると。
「意外に歩くの早いね」
少し息の荒い央雅くんが笑っていた。

