その日のコンパは。
央雅くんとしか話してないような感じで終わった。
コンパというよりも、単に友達同士でお好み焼きをつついただけのような。
緩い雰囲気に、私も無理に周りと話さなきゃならないプレッシャーを感じないまま。
加絵ちゃんが、そんな雰囲気をわざと作ってくれたのかもしれない。
人間関係に多少不安を持つ私を気遣かってくれる彼女が、私は大好き。
家族のいない私には、唯一心開ける大切な友達。
あっさりと一次会で帰る私に
『気をつけてね』
と笑いながら二次会のカラオケへと向かう彼女の、私との気疲れしない距離感もありがたい。

