最低王子と小悪魔女


「どーせ慎吾のことだから、噂を聞いても誤解を解くようなことはしないでしょ? ここはあたしがしっかりしないと!」


 気合と共に胸をドンと叩く。
 にんまりするあたしに、花那はつぶやく。不信感をあらわに。


「……不安だ……」


 まったくもって失礼な。