慎吾、あんた、どんな気持ちでそんな台詞を吐いてるの? あんたはいったい何がしたいの? あたし以外の誰かを巻き込んで、挙句傷付けてまで、やり遂げたいことなの? 制服の上着を脱いで、何の迷いもなくあたしに渡す慎吾を無言でにらみつけた。 一度決めたら何を言っても揺るがないからだ。 預けられた上着を、地面に叩き付けたい気持ちをかろうじてこらえながら。