楓side


部屋に入ってから数時間俺らにはなんの動きもない。
ただ、気まずい空気が流れている。


「桜、楓?」


この空気を変えたのは南だった。


「「何?」」


どうせ、さっきの事だろ?

「なんで、さっき泣いてた?」


ほら、やっぱり。
どうしようかなー。
なんて言い訳しよう…


「俺らの母さん、父さんはな?殺されたんだよ。」