桜side


あれから、飛行機に乗りあたしは寝ていた。


「ねぇ?桜泣かないで?」


「ママとパパが死んだのに泣かないなんて無理よ!!」


あの頃のあたしはボロ泣きで楓に訴えた。


「僕だって悲しいさ…だけと、桜が近くに居てくれるんでしょ?」


その言葉が、あたし達の仲をよくした。
まるで、君は1人じゃないんだよって言われてるみたいで。