真智子の唇から出てきた言葉に、トマトを落としそうになった。

「…はっ?」

リアクションが遅れたのも、無理はない。

だって、
「お芝居…?」

何言ってんだ、真智子のヤツ。

そう思わずにいられなかった。

「だから要するに、一役やらないみたいな。

上司がもう2度とこなければいいんでしょ?」

「まあ…それは…」

でも一役やらない、って。

真智子は何が言いたいのだろう?