お互いの会社が近くにあるため、こうして時々待ち合わせてはお昼を一緒に食べている。

「それでどう?

最近の上司は」

エビフライをつつきながら真智子が言った。

「相も変わらずよ。

ホンット、しつこい!

奥さん以外の女性をつまみ食いってヤツ?」

そう言った後、私はハンバーグを頬張った。

「ねえ、真智子何とかならない?

しつこい上司を回避する方法的な」

私の質問に、真智子は考える。

「お芝居しない?」