「……待ってください!」

私は呼び止めた。

課長が私を見る。

「私…頑張って、課長のことを好きになって見せます」

課長が驚いた顔をする。

「確かに、迷惑でした。

結婚してるのに、私に言い寄ってきて。

でも、私…課長のことを好きになってみます」

課長は優しく微笑むと、
「期待してるよ、奈菜」

そう言って、額にキスをくれた。


☆★END☆★