散々お仕置きという名の拷問を繰り返した後、雛菊達を解放。

「ふぅ…」

ペットボトルのお茶を飲みながら、月は椅子に座って溜息をつく。

「お疲れ様でした、月様」

彼女に寄り添ったイリアが、恭しく頭を下げる。

その頭には相変わらずのネコミミがピコピコ揺れる。

可愛い。

「イリアさんもお疲れ様です。私に構わず寝ても構わなかったんですよ?」

月の言葉に。

「いえ」

イリアは首を横に振る。

「月様に仕える私が、主人よりも早くに就寝する訳には参りません」

「……貴女ほど従順な人ばかりだと、生徒会長職も随分と楽なんですけれどね」

柔らかく微笑む月。