毒でやられるのは怖い。
しかしこのままでは雛菊の方が噛まれてしまうかもしれない。
こんなジャングルの中で、もしタランチュラに噛まれたりしたら治療は間に合わない。
「お願い…お願いだよぉ…」
ボロボロ涙をこぼして震える雛菊。
その涙に、秋帆の『怖いか怖くないかメーター』の針が、一気に『怖くない』の位置を振り切る!
「待ってて下さい雛菊ちゃん!僕が今すぐ…!」
意を決して、雛菊の手からタランチュラを追い払おうとする秋帆。
その時だった。
「ヘタレ」
いきなり樹上から聞こえてきた声。
同時に人影が飛び降りてきて、雛菊の手からヒョイとタランチュラを摘み上げる。
「タランチュラが猛毒っていうのは迷信だよ。コモリグモ科の毒はヒトに対しては特に毒性がなく、ハチに刺されるほど痛くもないんだ」
そう言って三人に説明したのは、出麼の体に巻きついた甃だった。
しかしこのままでは雛菊の方が噛まれてしまうかもしれない。
こんなジャングルの中で、もしタランチュラに噛まれたりしたら治療は間に合わない。
「お願い…お願いだよぉ…」
ボロボロ涙をこぼして震える雛菊。
その涙に、秋帆の『怖いか怖くないかメーター』の針が、一気に『怖くない』の位置を振り切る!
「待ってて下さい雛菊ちゃん!僕が今すぐ…!」
意を決して、雛菊の手からタランチュラを追い払おうとする秋帆。
その時だった。
「ヘタレ」
いきなり樹上から聞こえてきた声。
同時に人影が飛び降りてきて、雛菊の手からヒョイとタランチュラを摘み上げる。
「タランチュラが猛毒っていうのは迷信だよ。コモリグモ科の毒はヒトに対しては特に毒性がなく、ハチに刺されるほど痛くもないんだ」
そう言って三人に説明したのは、出麼の体に巻きついた甃だった。


