その頃。
ジャングルの木から木へ、枝から枝へと飛び移りながら移動していた出麼。
「ねぇ出麼」
彼女に甃が語りかける。
「匂いがするよ…この匂い…同じ班の雛菊さん達じゃない?」
「!」
甃に言われ、出麼は太い木の枝の上で立ち止まる。
スンスンと鼻を鳴らす。
確かにこの匂いは覚えがある。
「黒焦げのシャンプーの匂い…」
出麼は首を傾げる。
日本にいたら、こんな広大なジャングルにはお目にかかれない。
サバイバル技術に優れた出麼は、ウズウズと血が騒いでジャングルの中に入ってみたくなったのだが…。
「何でついて来た、黒焦げ達…?」
出麼と甃ならともかく、雛菊達にはこのジャングルは荷が重すぎる。
すぐに踵を返し、彼女は雛菊達を迎えに行く。
…出麼にはよくわかっていなかった。
雛菊達が『友情』故に『心配』して、彼女を追って来た事が…。
ジャングルの木から木へ、枝から枝へと飛び移りながら移動していた出麼。
「ねぇ出麼」
彼女に甃が語りかける。
「匂いがするよ…この匂い…同じ班の雛菊さん達じゃない?」
「!」
甃に言われ、出麼は太い木の枝の上で立ち止まる。
スンスンと鼻を鳴らす。
確かにこの匂いは覚えがある。
「黒焦げのシャンプーの匂い…」
出麼は首を傾げる。
日本にいたら、こんな広大なジャングルにはお目にかかれない。
サバイバル技術に優れた出麼は、ウズウズと血が騒いでジャングルの中に入ってみたくなったのだが…。
「何でついて来た、黒焦げ達…?」
出麼と甃ならともかく、雛菊達にはこのジャングルは荷が重すぎる。
すぐに踵を返し、彼女は雛菊達を迎えに行く。
…出麼にはよくわかっていなかった。
雛菊達が『友情』故に『心配』して、彼女を追って来た事が…。


