天神学園高等部の奇怪な面々Ⅷ

「入っちゃったよ!躊躇いもなく入っちゃったよ!」

ひぃいぃっ!とパニクる雛菊。

「どどどど、どうしましょう!すぐに先生方に!いや救助隊に連絡した方が!」

ヘタレの秋帆も速攻テンパる。

「いやいや、待て待て!」

八鶴が二人を制した。

「まだジャングルの中入って間がないねん、そんなに奥へは行ってへん筈。今なら俺らで連れ戻せるんちゃうか?」

「つ、連れ戻すって…」

秋帆がゴクリと息を飲んでジャングルの方を見た。

何やら得体の知れない虫やら鳥やら獣やらの鳴き声が響く密林。

確実にデンジャラスな生き物の宝庫に違いない。

「あの中に入るんですか…?…僕らが…?」