軽い頭痛を覚え、月は額に手を当てる。

(まぁいいです…根は悪い子ではないのですから、少しずつ教育するしかありません…)

チラリと腕時計を見ると、集合時間が迫っている。

「とりあえずイリアさん、集合場所に向かいましょうか…そこに引っ繰り返っている三人をお願いします」

「はいっ!喜んで!何でも致します月様女王様!」

「女王様はやめて下さい…」

「はいっ!月様女帝様!」

「その女帝もやめて下さい…」

「はいっ!月様総統閣下!」

「もう好きに呼んで下さい…」