「…………………」

チカが、その場にいた班員が、間抜けとも言える表情を晒す。

「…………………え?」

呆けた声を上げるチカ。

暴風雨が、僅かに弱まったように見えた。

真菜はツカツカとチカに歩み寄って。

「ばかあっ!」

「へぶっ!」

チカの頬をフルスイングで引っ叩く!

「チカ!正座!」

「へ…」

「正座っっ!」

「はっ、はいっ!」

腕を組んで仁王立ちする真菜の目の前に、慌てて正座するチカ。

暴風雨も何のその、真菜の説教が始まる。

その説教でチカが項垂れていくごとに。

「おおおおお…」

暴風雨はその勢力を急速に弱めていった。