何だか訳が分からないが、これで月の班は全員揃った。

「それではこれからバスに乗って空港へ。空港から一路ムカッチャスチャラカ空港へと向かいます。長旅になりますので機内泊、明日現地到着予定です。バスも飛行機も貸切ですので少々は構いませんが、あまり派手に騒ぎ過ぎないように」

月の説明も。

「まぁ僕は飛行機乗り慣れてるから平気だけど、あんな鉄の乗り物が空飛ぶんだからねぇ…墜ちて普通だよね、墜ちて」

チカが余裕たっぷりに脅迫する。

(やっぱり修学旅行やめるっっ!)

あっさりチカの話にたぶらかされてビビる秋帆。

「私が乗ってるんだからまず墜ちないよ…何でも上手くいくもの」

万里が興味なさげに呟く。

総じて説明なんて聞いちゃいねぇ。