十人近くいた男達が、真菜と雛菊の二人相手に次々と倒されていく。

「この野郎!」

隙を突いて真菜の背後から覆い被さってきた男も。

「ぐはっ!」

真菜の肘鉄を腹に打ち込まれて苦悶の声を上げた挙句。

「ぎゃあっ!」

背負い投げで地面に叩きつけられた。

その男を見下ろしながら。

「さっさと失せなよ」

真菜は冷たく言い放つ。

「あんた達じゃ、天神学園の生徒には役不足だ。『普通の女の子』でも相手してな?」