万里は班のメンバーを一人ずつ見回す。

「これ買う為に…わざわざ私とは別行動を…?」

「だって…ねぇ?」

真菜と雛菊が顔を見合わせて恥ずかしそうに笑う。

「お姉ちゃんの万里ちゃんが見ている前で、千歳ちゃんへのプレゼントの買うって何か気恥ずかしくて…」

「目の前で買うのって、サプライズがないじゃん?万里ちゃんにもビックリしてもらいたかったし」

そう言いながら、エヘヘヘッ、と照れ笑いする二人。

「ば…」

班のメンバーからの土産を両手に抱えて。

「バッカじゃないの?」

万里は顔を背ける。

「お節介焼かなくていいんだよっ、いい?今度からこういう余計な事しないでっ。千歳の奴も調子に乗るからっ!」

「……耳たぶ赤いで?万里」

「八鶴うるさいっ!」