「え…」

万里がキョトンとしていると。

「やっと見つけたで!」

八鶴、秋帆、雛菊の三人が。

「ここにいたんですか、探しましたよ」

月とイリアの二人も合流する。

各ペアは。

「はい」

「これ、千歳さんに」

それぞれ千歳宛てへのプレゼントを万里に渡す。

「…これ…?」

「聞く所によると、妹さんは空港で怪我をして緊急帰国する羽目になったそうですね」

月が言う。

「それはあまりにも不憫ですから…お見舞いも兼ねた、私達からのお土産です。千歳さんには万里さんの方から、よろしくお伝え下さい」