「……」
誰も万里に話しかけてこない。
いつまで経っても、妹に関して話を切り出す者はいない。
(……あれ?)
珍しく万里の予想が当たらない。
それどころか。
「じゃあ、みんな後でねぇ」
それぞれ仲のいい者同士に分かれて土産物屋に向かう面々。
何故か万里にだけは誰も声をかけないまま。
「……」
幸福体質でいつも誰かしらにチヤホヤされる筈の万里は、不思議な事に一人だけ取り残されてしまった。
(ま…いいけどね…)
たまには単独行動もいいものだ。
いつもいつも喧しいのに引っ張りまわされるのも疲れるし。
持っていたポテトチップスの封を破ってパリパリ摘みながら、万里は一人で土産物を探す事にした。
誰も万里に話しかけてこない。
いつまで経っても、妹に関して話を切り出す者はいない。
(……あれ?)
珍しく万里の予想が当たらない。
それどころか。
「じゃあ、みんな後でねぇ」
それぞれ仲のいい者同士に分かれて土産物屋に向かう面々。
何故か万里にだけは誰も声をかけないまま。
「……」
幸福体質でいつも誰かしらにチヤホヤされる筈の万里は、不思議な事に一人だけ取り残されてしまった。
(ま…いいけどね…)
たまには単独行動もいいものだ。
いつもいつも喧しいのに引っ張りまわされるのも疲れるし。
持っていたポテトチップスの封を破ってパリパリ摘みながら、万里は一人で土産物を探す事にした。


