「…え?」 意味が分からなくて、 ただ桜井くんを見つめることしか出来ない。 「俺の女になれ」 その言葉が教室に響いた。 …俺の女??? なによ、それ。 「ふざけないでよ。 私のことキライなんでしょ?」 冷めた瞳を桜井くんに向けて、涼しげに微笑む。 「気が変わった。 俺に惚れさせてやる」 自信満々な顔をして、私に一歩ずつ近づいてきた。 だから、後ずさりする。