「じゃ、お先に!」 私は、まだ呆然としている桜井くんに そう言って、 倒れていた自転車に乗った。 「…は? ちょ、それ俺の…」 「あんたなんか遅刻しちゃえ!! バーカッ!!!」 小学生レベル。 自分に呆れた。