「では、転校生を紹介します」 先生の声が教室に響き、 ドクンッ、と私の胸が脈を打つ。 ガヤガヤと騒ぎだす皆。 「じゃあ、入って」 その言葉で、 私は教室に足を踏み入れた。 一斉に注目を浴びる。 ………恥ずかしい。 「ぇと、上宮麻美です。 …よろしくお願いします」 それだけ言って、軽く頭を下げた。