「わざわざ千歳のためにお土産なんか買わないから」
「またまたぁ照れちゃってぇ。なんだかんだ言って、毎回買ってきてくれるクセにぃ」
語尾にはぁとまぁくでも付きそうな言い方をして、後ろから抱き付いてくる。
「ちょっ、放してよ気色悪っ」
「アハハハハハハ」
幸多万里は幸運体質少女。
けれど彼女が真に幸せを感じるのは、
買ったアイスが当たった時でも、甘い物を腹一杯食べている時でも、思った通りに事態が運んだ時でもなく
大切な人と過ごしている時だったりする……のかもしれない。
「あぁ、幸福過ぎて怖い」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…