「万里のヤロー今にみとけよ。この怨みなにがなんでも晴らしてくれる。とりあえず旅行先でたっっっぷり奢って貰ってやる…!グヘヘヘヘアハハハハ」
怨みの晴らし方がちょっと微妙な気もするが、所詮は幸せの基準が低い彼女の考え、と言ったところか。
魔王のような形相をした千歳の陰険な笑い声が部屋に響いた。
それにしても、十七年間、彼女のそんな一面に全く気が付かないとは……
幸多家の人達はかなりの鈍感、いやかなりの幸せ者であるに違いない。
【無理矢理おわり】
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