偽りの心~愛してるけど愛してない~


だから、私に危害は加えてこないだろう。


足を踏み出す度に体は痛む。


それでも、止まらずに歩き続けたのは、早くこの場を去りたかったから。


あの人の居るここは、苦しいから。


建物の外に出て気付いた。


ここは、最後に助けを求めた所。


だから、それまでの人のように怒鳴り声ではなかったんだな。