それでも、バカ女とバカ男の居ない空間には出れたから、とりあえず良しとしよう。 止まることなく、歩いてる私に…。 「葵…」 颯斗さんは呼びかけてきた。 「何ですか?」 歩みだけ止め、颯斗さんに背中を向けたまま返事を返す。