以前にも凛は私に内緒でこっそり夜中に何処かへ行ったりしているのを知っている。


「本当は何処に行くの?」


「コンビニです」


凛はそう言って出て行ってしまった。

「あっ、凛!待って!」

私は慌てて裸足のまま追いかけた。


「凛!」

エレベーターに乗り、下へ降りようとしているところに飛び乗り入り込む。

私の後ろで扉が閉まった。危うく挟まるところだったが、セーフのようだ。



「おばさん!?」

「今日は逃がさないからね!」

「逃がさないって」

「何処に行くのか言いなさい!いや、今までも何処に行ってたのか教えて」

「・・・嫌です」

「なんで!?まさか、私に言えないようなところに」

「だとしたらどうするんですか?」

「そ、それは」

凛が冷たい目で私を睨みつける。

思わず目線をそらした時だった。