「本当にあんた、朝苦手なんだね」


やれやれと飽きれた表情をして、僕を見るあの人。


「・・・あなたは朝からうるさいですね」


まるで・・・


「私がうるさく言わないように自分で起きなさいよ!私はあんたのお母さんじゃないんだからねー!」


「・・・わかってますよ、おばさん」

わかってる。

そんなことぐらい。

・・・わかってる。


「そのおばさんって言うのもいい加減やめてよ!まだまだ若いんだから」

「面倒くさい人ですね。じゃあ、なんて呼んだらいいんですか?」


こういう時、逆らったり反発するだけ無駄だ。


大人のくせに子供っぽい。