陸を追い出し、急いで凛を迎えに行こうと玄関の扉を開いたら、雨が降っていることに気がついた。

傘を一本手にした時、ふと、凛は傘を持っていないのではないかと思い、凛の分の傘も握りしめ、駆け出した。


何処に居るのだろうか?

雨宿りをして、濡れないでいてくれていたらいいんだけど・・・。


激しい雨と、夜のため、辺りは暗い。


視界が悪いなか、必死に捜していると、公園のベンチの上で倒れている人が見えた。


ギョッとし、駆け寄ると






「・・・凛?凛っ!」




全身ずぶ濡れになった凛だった。