電源を切られてしまった。 何度かけてもでてくれない。 私は心配で仕方なくなった。 もしかしたら、もう帰って来ないかもしれない。 私のお父さんのように。 「凜・・・」 大人ぶっているが、まだまだ子供のくせに、こんな時間に何処へ行き、何をしているのだろうか。 ひょっとして、以前からずっと夜中に出掛けていたのだろうか。 凜の親は心配しなかったのか。 色んなことが頭をよぎり、私の心配や不安はどんどん膨れ上がっていった。