「起きなさい」


「んー・・・」


「夏休みだからって、遅くまで寝ない!」


凛は、朝に弱い。

一緒に暮らし始めた頃は、きちんと自分で起きていたが、最近は私が起こしている。


「りーんー!」

揺するも、曖昧な返事をするだけで、起きようとする意思が全く感じられない。


どうしたものか・・・。


私は少し考え、凛が私を起こしていた時に使っていた言葉を思い出した。








「・・・襲っちゃうよ」