「ねぇ、やっぱり」



冷んやりとした部屋のなか、私は俯いたまま、力無く呟く。




「あたしのせい、なのかな」



重たいまぶたを開き、答えを求めるように見つめる。





「・・・お父さん」





言葉は、空気に溶けて、静かに消えていった。