金髪執事と1つ屋根の下









直紀さんの申し訳なさそうな声が聞こえるけど、今までのやり取りを見られてたのかと思うと………恥ずかしくて直紀さんの方を見ることが出来ない。




隼人はゆっくり屋上の床から体を起こした。









「別に邪魔じゃねーよ。

……藍、帰るぞ」








隼人の声が聞こえた時には、座っていたはずのあたしは隼人の大きな手によって屋上の床に立たされていた。






腰に隼人の手。


自分から抱きついた時の方が、ずっと近かったのに……ドキドキが止まらない。









「あ?何だ……どした?」





「え、え!?何でもないよ!


帰る前に未来を探さないといけないなー。と思って!!」






「は?」









隼人の返答に疑問を感じて、顔を見てみると眉間に皺がよっている。



うわあ……完全に不機嫌。








「……もう1人お荷物がいるなら…先に言えよ……」





「なっ!お、お荷物!!??」