「バカ……重心考えて抱きつけよ…」 「………っえ?」 思わず口から零れたすっとんきょうな声。 状態を起こすと、下から私を見つめる隼人の顔が見える。 「…んだよ」 「だ…抱きついてもいいの?」 「……は?」 「あたし…隼人に抱きついてもいいの…?」 自分でも恥ずかしいことを聞いてるって分かってる。 でも、聞きたくてしょうがない。 ねえ、隼人。 あたし…抱きついてもいいの?