あたしは階段の途中で足を止め耳を澄ませる。
「……何も聞こえない」
空耳だったのかな?
再び階段を登り部屋のドアの前に立った。
本当に何も聞こえないよね?
怖くなってきた。
あたしはギュッとスカートを握る。
こういうのは勢いが一番だよね?
早くエプロンを着けて目玉焼きも作らないといけないし!!!
大きく深呼吸を1つつきドアをゆっくりと開ける。
ーガチャッ
静かな二階にドアの開く音が響いた。
恐る恐る部屋を見ると……。
「……な…にこれ…」
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