「きゃははははっ!」

「あーはっはっはっ!」


な、何これ!?…止まらない!止まらないよ!!

とにかく人のいない場所を目指し駆けて行く。

止まらない笑い。
階段を一気に駆け昇り、極限まで上がった息。

苦しさで既に朦朧とした意識の中、由紀は屋上への扉を開いた。

そして尋常でない様子に後を追ってきた同僚達の制止も聞かず、その勢いのまま屋上の柵を乗り越えたのだった。

【END】