鏡に映っていたのは、普段の陰鬱さなどすっかり消え失せ、とても晴れやかな表情をした、自分の顔だったのである。
由紀は驚喜した。

これが私の顔…

思わず笑みが零れた。
それはとても綺麗で、一瞬にして人を惹き付けるような、魅力的な笑顔だった。

自分の顔なのに、つい感嘆のため息を吐いてしまう程だった。