翌日になり、いつも通りの朝を迎え、いつも通りに暗い気分のまま、重い足取りで出勤の道を辿る。

あぁ…行きたくない。

これまでにも退職しようと思った事は、幾度となくあった。
しかし他にやりたい事がある訳でもなく、もし何か見付かったとしても、こんな自分では面接を通るかさえ怪しい。
冒険する気力もなく、ただ何となく現状に甘んじていたのだ。