「お姉ちゃ〜ん!」



ドアから現れたのは

さっき仁子が思い描いていたような


“女の子”


そのものだった



「どうぞって言ってから開けないとノックの意味が無いでしょ?」

それこそ、こう咎める事こそ意味が無いのは分かっているけど一応注意する



「それより、お姉ちゃんのリボン貸して!」



仁子の言葉を完全にスルーして

今まさに引き出しの奥に追いやろうとしていたリボンを指差し言われた