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一方、隣の部屋では

妹・葉名が、今まさに大事な携帯が投げ飛ばされそうになったとは露知らず、


それどころか、姉の部屋に置き忘れているのにも気付かず、真剣な表情で悩んでいた





(う゛ー…。これは何か違う)



鏡の前に座り、フタに真っ白のファーがついた淡いピンクのケースを傍らに置き、これでも無い、これも違う…と悩んでいた。



手に持っているのは、サテン地の大きめのリボンがついたヘアゴム

勿論、ピンク色