――――
家のリビングのソファに腰掛け
「はぁ……」
深いため息を吐きながらあたしは額を押さえた。
「大丈夫か?ほら、これ飲んだら少しは落ち着く」
そう言って水が入ったグラスを出してくれたのは、保健医だった。
どうしてあたしの家の前に居たのかいきさつが気になったけど、こいつがいてくれて良かった。
あたしは出された水を大人しく受け取り、グラスに口を付けた。
一気に半分ほど飲み干して、いくらか楽になった。
「どうしたんだよ、お前。最近変だぜ?」
保健医がすぐ隣に腰掛けてきて、憎らしいほど長い足を優雅に組む。
「知らないよ。あたしだって分かんないもん。
てか先生こそ、何であそこに居たわけ?」
「俺?俺はまぁ、ちょっと聞きたいこともあったし…」
言いかけて保健医は足元に置いてあるボストンバッグに視線を落とす。
あれ…?こんなのうちにあったっけ。
ルイヴィトンのボストンバッグ。
「ちょっと頼みたいこともあったしさー♪」
保健医は開き直ったのかボストンバッグを持ち上げてにっこり。
「頼みたいことって何」
おおよその見当はつくけど、答えを聞きたくない。
「しばらく泊めて★」
やっぱり…



