水月―――……
ありがとう。
嬉しいよ。
あたしも愛してる。
“愛”が何たるかを教えてくれた人。一緒に少しずつ形にしていずれそれが完成するときをあたしは夢見てた。
あたしも水月の手にお姫さまみたい守られて―――その愛情を独り占めしたい。
水月が「大丈夫」と言ってくれれば大丈夫な気がするし、きっと大丈夫だろう。
彼が守ると言ってくれたら、彼は身を挺してまであたしを守り抜いてくれる。
たとえ自分が傷つこうと―――
危険を顧みず
命まで投げて―――
でもそんなのあたしは望んでないし、
水月がさっき「良かった」って言ってくれたように、あたしも―――
あなたが生きて、笑ってくれているだけで
幸せ
たとえその隣に居るのがあたしじゃなくても―――
それだけで
十分
ばいばい
水月



