“Dear 水月


あたしはあなたに秘密がいっぱいある。


隠してることがいっぱいある。


あなたがいつもあたしを見つめる視線は、最近とても心配そうに曇ってるね。


でも敢えてあなたはあたしから聞きだそうとはしない。


聞きたいこと、知りたいことはたくさんあるだろうに。





でも、ごめんね。




今は言えない。





そして心配かけてごめんなさい。





でもいつでも水月はあたしの尊敬する先生で、いつでもあなたはあたしの王子さまだよ。




あたしは白雪姫。


七人の小人があたしを守ってくれる。王子さまを待ってる。



―――って思いたいけど、生憎守ってもらう性分じゃないんだ。



あたしはあたしのやり方で徹底的に魔女と闘うよ。


誰が何と言おうと、




王子さまを守ってみせる―――



普通は王子さまがお姫様を守るのに、これじゃ逆だよね。




でもそれがあたしだけの白雪姫ストーリー。





白雪姫と王子さまは幸せになる運命なんだよ?”