千夜。



夢には、明がでてきて

「約束、守れなくてごめんな。
千夜は幸せになれよ。
できれば、俺のこと忘れないで、未練がましくてごめんな。
千夜、幸せに……」


そこで私は目が覚めた。


目からは、涙。


寝ながら泣いていたようだ。


起きたら、もう夜で母と父は帰ったようだ。

夢に、明がでてきたためか私は、明に会いたかった。


ナースコールで看護師を呼び。


「明に会いたい。」と言った。


看護師は「ちょっと、待ってて。」と言って出ていって、早5分。


「千夜さん。」


と言って入ってきたのは私の担当医。


車椅子を持ってきてくれていた。


私の右足は骨折。


今は、歩くこともままならない。