時よりなる、弱々しい俊に抱きしめられる時。 私は、目を見てはいなかった。 私の顔は、俊の胸の中にいるから。 「俊、時より弱々しくなるんだけど……その時、いつも抱きしめられてて見てないかも」 『やっぱり……』 やっぱり、って……。 唯は、わかるの? 『俊は、心の病かもしれない』