割れた砂時計



「ははは、お世辞が上手ですこと」


『お世辞じゃねーよ。他クラスの男子らが見てんぞ?』


確かに、視線を感じてた。
何が何で、私を見ていたかはわからないけど。


俊も利樹も唯も、
私は人気があるからと言うけれど


3人とも私なんかより全然、
人気者じゃんか、と思うわけで。



そんなこんなで、試合開始を待っていた。





それよりも、はるかに強い視線には、
気づかなかった。