割れた砂時計



『帰るよ、亜実!』


かばんに筆記用具をつめている私に、唯は言った。


「え、あ、……唯、部活は?」


『今日は顧問いないからさ!』


「そっか!じゃあ一緒だ♪」


2人で玄関へ向かう。


この学校は、スリッパ式。
扉つきの、自分のスリッパ棚がある。


いつものようにあけて、ローファーを……


ローファーを……取り出す……






あ………


これは―――――