終わらせるために。戻すために。 私は俊の独り暮らしの家に向かった。 『待ってたよ……もう、どこにも行かせない。ずっと一緒だから』 もう、本当に狂っている。 瞳が、完全におかしい。 あのまっすぐに私を見ていた瞳とは比べられない。 サッカーをがんばるあなたを。 無邪気でかわいいあなたを愛しているから。 戻ってほしいから だから私は、 今のあなたにとって、最悪の状況になる言葉を、 告げたのです。